
ギターでコードを押さえられるようになっても、曲に合わせるとリズムがずれてしまうことがあります。この記事では、初心者がメトロノームを使ってリズム感を身につける練習方法を、BPM60から始める具体例とともに紹介します。
ギターのリズム感は練習で身につけられる
「リズム感がないからギターに向いていない」と感じる必要はありません。ギターで大切なのは、一定の拍を感じながら弾くことです。最初から速い曲に合わせようとせず、ゆっくりしたテンポで拍を数える練習から始めましょう。リズムが安定すると、コードチェンジやストロークにも余裕が生まれます。
まずは4拍子を声に出して数えよう
初心者は「1・2・3・4、1・2・3・4」と声に出しながら、一定の間隔で手をたたいてみてください。4拍子はポップスやロックでよく使われる基本的な拍子です。足で軽く拍を取ってもかまいませんが、無理に複数の動作を同時に行う必要はありません。まずは声と手拍子がずれずに続くことを目指します。
メトロノームの基本的な使い方
メトロノームは一定の間隔で音を鳴らし、テンポを確認する道具です。スマートフォンの無料アプリでも練習できます。最初はBPM60に設定してみましょう。BPM60は1分間に60拍、つまり約1秒に1回クリック音が鳴る速さです。クリックに合わせて「1・2・3・4」と数え、次に手拍子を重ねます。BPM60が難しい場合は、自分が拍を感じ取りやすい速さに調整してください。
ステップ1:1拍に1回、弦を弾く
クリック音に合わせ、開放弦や押さえやすいコードを1拍に1回だけ鳴らします。例えば「1・2・3・4」の各拍でダウンストロークを1回ずつ行います。弦をきれいに鳴らすことよりも、音を出すタイミングをそろえることを優先しましょう。慣れてきたら4拍を1セットとして繰り返し、途中で速くならないか確認します。
ステップ2:右手を止めずに8分音符を感じる
4拍子で1拍を2つに分けると、8分音符のリズムになります。「1と・2と・3と・4と」と数え、数字の位置でダウン、「と」の位置でアップを行う練習が基本です。最初は弦を弾かず、空振りで右手を上下させてもかまいません。手の動きが安定したら実際に弦を鳴らします。ギターのストロークのやり方も参考にしてください。
ステップ3:コードチェンジを加える
一定のリズムで弾けるようになったら、簡単なコードを2つ選び、4拍ごとに切り替えてみましょう。例えばCとGを使い、Cで4拍、Gで4拍を繰り返します。コードが間に合わない場合は、テンポを下げるか、まず1小節の最後で指を動かす練習をします。難しいコードを増やすより、テンポを崩さず切り替えることが大切です。コードチェンジの練習方法も活用できます。
テンポがずれるときの5つの対策
① 速く弾こうとしない:正確に合わせられる速さまで落とします。
② クリックを聴く:自分の演奏音が大きすぎる場合は音量を調整します。
③ 小さな動きで弾く:右手を大きく振りすぎないようにします。
④ 1小節ずつ練習する:短い区間を繰り返して安定させます。
⑤ 録音して確認する:クリックより早く弾いていないか、遅れていないかを聴き直します。
メトロノームに合わないときの練習のコツ
クリック音より早く弾いてしまう場合
クリックを追いかけるつもりで弾くと、気づかないうちにテンポが速くなることがあります。まずギターを置き、メトロノームの音に合わせて手拍子だけを続けてみましょう。安定してきたら弦を押さえず、右手のストローク動作を加えます。音を出す瞬間とクリックが重なる感覚を確かめてください。
コードを替えると遅れてしまう場合
コードチェンジに時間がかかるときは、右手のリズム練習と左手の押さえ替えを分けるのが効果的です。最初はCとGなど2つのコードだけを使い、4拍ごとに交互に弾きます。途中で止まる場合はテンポを下げ、押さえ替えに慣れてからメトロノームを使いましょう。
BPM60からテンポを上げる目安
BPM60で4拍子を数えながら、ダウンストロークを数小節続けてもリズムが崩れなくなったら、BPM65や70に少しずつ上げてみましょう。速く弾くこと自体が目標ではありません。クリックと音がずれ始めたら、いったん無理なく弾けるテンポに戻します。昨日より安定して弾ける時間が延びていれば、それも立派な上達です。
毎日の練習を続けるために
最初から長時間練習する必要はありません。1日5分でも、手拍子・ダウンストローク・ダウンアップ・コードチェンジを順番に行うと、練習の目的が明確になります。ときどきスマートフォンで録音し、1週間前の演奏と聴き比べると変化にも気づきやすくなります。
初心者向け5分間リズム練習メニュー

1分目:BPM60前後で「1・2・3・4」と声に出して数える。
2分目:クリックに合わせて手拍子をする。
3分目:開放弦または簡単なコードで1拍に1回ダウンストローク。
4分目:「1と・2と・3と・4と」に合わせてダウン・アップ。
5分目:簡単な2つのコードを4拍ごとに切り替える。うまくいかない項目は無理に進まず、翌日も同じテンポで練習して大丈夫です。
よくある質問
Q. メトロノームなしでも練習できますか? 手拍子や音源に合わせる練習もできますが、一定のテンポを確認するにはメトロノームが便利です。
Q. BPMはいくつから始めるべきですか? 60は一例です。クリックに無理なく合わせられる速さを選びましょう。
Q. いつテンポを上げればいいですか? 同じテンポで何度か安定して弾けたら、BPMを5程度上げて試してください。崩れる場合は元に戻します。
まとめ|ゆっくり正確に弾くことが上達への近道
ギターのリズム練習は、拍を数える、クリックに合わせる、ストロークを加える、コードを切り替えるという順番で進めると取り組みやすくなります。速さを競う必要はありません。まずは毎日5分、一定のテンポを感じる練習を続けましょう。

