ドロップDチューニングのやり方|6弦だけをEからDに下げる

ドロップDは、標準チューニングの6弦だけをE(ミ)からD(レ)へ1音下げる方法です。5〜1弦は変えず、6弦からD・A・D・G・B・Eに合わせます。

 

ドロップD チューニングのやり方|変更するのは6弦だけ

「Drop」は下げるという意味です。最も太い6弦を、通常のEから1音(2半音)低いDにします。半音下げとは下げ幅も変更する弦の数も違います。

  • 6弦:D(レ)に変更
  • 5弦:A(ラ)のまま
  • 4弦:D(レ)のまま
  • 3弦:G(ソ)のまま
  • 2弦:B(シ)のまま
  • 1弦:E(ミ)のまま

6弦と4弦はどちらもDですが、6弦の方が1オクターブ低い音です。同じ高さまで合わせようとして6弦を締めないでください。

ドロップDを使う理由

  • 標準より低いDの低音を使える
  • 6弦を根音とするパワーコードを押さえやすい
  • ドロップDで作られた曲やフレーズを演奏できる

私が便利に感じるのは、低音の響きが加わることと、6・5弦のパワーコードを指1本で押さえられることです。ただし、チューニングを変えただけでどの曲も簡単になるわけではありません。楽譜の指定と、実際に鳴らすコードを確認して使いましょう。

チューナーでドロップDに合わせる手順

まずカポタストを外し、標準チューニングに合わせます。チューナーはクロマチックモード、またはドロップD対応モードにします。機種によって設定方法が違うため、説明書で確認してください。

  1. 最も太い6弦だけを鳴らし、6弦につながるペグを確認します。
  2. 音を鳴らし直しながら、ペグを少しずつ緩めます。E→E♭(D#)→Dと、1音下げていきます。
  3. 表示がDになったら、針やランプが中央になるよう微調整します。目標よりわずかに低くしてから、締める方向で合わせると調整しやすくなります。
  4. 5〜1弦がA・D・G・B・Eのままか確認し、最後に6弦のDをもう一度確かめます。

音名が違うまま針だけを中央に合わせても、目的のチューニングにはなりません。ペグの回転方向は弦の巻き方などで変わるので、音が下がっていることを耳と表示で確かめましょう。

ギターチューニング時の音の合わせ方 低い音から高い音に合わせていく

耳で確認する方法:6弦7フレットと5弦開放弦

5弦が正しいAに合っていることが前提です。6弦の7フレットを押さえた音が、5弦の開放弦と同じ高さのAになるように6弦を調整します。押さえる力が強すぎると音が高くなるため、普段弾く程度の力で確認してください。

4弦開放弦のDと6弦開放弦のDを、1オクターブ違いで聴き比べる方法もあります。耳での判断に慣れていない場合は、チューナーで最終確認しましょう。

ドロップDのパワーコードの押さえ方

標準チューニングで6弦を根音にするパワーコードは、通常、5弦を6弦より2フレット高い位置で押さえます。ドロップDでは6弦と5弦の同じフレットを押さえる形になります。

例えば6・5弦の3フレットを押さえるとF5、5フレットならG5です。開放弦の6・5弦を鳴らせばD5になります。4弦も同じフレットで鳴らすと、根音の1オクターブ上の音を加えられます。

人差し指で6・5弦だけを押さえ、不要な弦は鳴らさないようにします。最初から全弦をかき鳴らさず、鳴らす弦を2本に絞って確かめましょう。基本の仕組みはパワーコードの押さえ方をご覧ください。

6・5弦を同じフレットで押さえたときのコード一覧

次の表の「パワーコード」は、D5・E5など「5」を付けて表す和音です。メジャー/マイナーを決める第3音は含みません。12フレットでは、開放弦の1オクターブ上に戻ります。

 
フレット コード
0F Dパワーコード
1F D#パワーコード
2F Eパワーコード
3F Fパワーコード
4F F#パワーコード
5F Gパワーコード
6F G#パワーコード
7F Aパワーコード
8F A#パワーコード
9F Bパワーコード
10F Cパワーコード
11F C#パワーコード
12F Dパワーコード
 

練習例:D5→F5→G5をゆっくり往復する

6・5弦の開放弦→両方の3フレット→両方の5フレットを順に鳴らします。最初は各コードを4拍ずつ伸ばし、移動先で2本とも鳴っているか確認しましょう。慣れたらブリッジミュートを組み合わせると、音の長さや響きも変えられます。

ドロップDでよくある間違いと戻し方

いつものコードが違う響きになる
6弦の音が1音下がるため、6弦を含む標準の押さえ方をそのまま使うと和音が変わる場合があります。6弦の位置や、鳴らす弦を確認しましょう。1〜5弦の音は変わっていません。
半音下げやオープンDと同じ?
別の方法です。半音下げは全弦を半音下げます。オープンDは6弦からD・A・D・F#・A・Dで、ドロップDのD・A・D・G・B・Eとは異なります。
6弦がビリつく
6弦の張力が下がるので、強く弾きすぎていないかを確認します。弾き方を弱めても改善しなければ、楽器の状態を楽器店で見てもらいましょう。
標準チューニングへ戻すには?
6弦をDからEへ1音上げ、5〜1弦も再確認します。音名を見ながら少しずつ合わせ、必要以上に締めないでください。

参考:Fender「Drop D Tuning on Guitar」